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ジョン・ガブリエルと呼ばれた男



昨日は、『ジョン・ガブリエルと呼ばれた男』という舞台を見てきた
つい何週間か前、私の家の新聞に大きく特集されていた
それほどなる舞台だった、確かに


よかった、とか
感動した、とか

そんな言葉で終わらせられない
最高の舞台だった


出演は
仲代達矢、大空真弓、米倉斉加年、十失幸代。

私は仲代さんしか知らなかったのだが
両親は全員知っていて、
「この4人がそろうなんて」と言っていた

全員、最高の演技役者だと聞かせられた。
そして、米倉さんは、「大人になれなかった弟たちへ…」を書いた人だと教えてもらった
それなら知っていた、なぜなら教科書にも載っているからだ
福岡大空襲の話
文・絵・演技、とマルチに才能を発揮している人だと教えてもらった


今回は、もうネタばれとかわからない
どこまでがネタばれなのかもよくわからないから
ただただ、感じたことを書く
だから、いつの間にかネタばれしているかもしれない
お気をつけくださることを願う。



現在の日本演劇界の最高峰の舞台だったそうだ
終ったあとにそう言われて、
確かにそうかもしれないと想った

息をのむ。
圧倒される。

こういう時に使う言葉なのだと想った。


初めは、姉と妹の会話から始まった
そこから、もう空気が違った
今まで見てきたものとは違う、張りつめた空気だった

冷やかでも
感情的になっても

小さな声も
大きな声も


全てがはっきりと言葉になって伝わってくる

姉は怖かった
憎しみに駆られている女性だった
夫であるジョン・ガブリエルと呼ばれた男への憎しみだった

妹は愛を求めていた
愛を求めすがっている女性だった
そして姉を嫌っていた

姉はとにかく意地の悪い言い方をした
そして確信に満ちた自信を持っていた

二人の会話で
ゆっくりと状況が飲み込めてきた
置かれている状況、
二人の関係、
二人の間にいる男…それがジョン・ガブリエルと呼ばれた男。


ガブリエルは、
姉の夫だが
昔妹とも関係があった

ガブリエルは
世界が想っているように動かせる力をすぐそこまで手に入れていた
しかし
友人にかすみとられ
奈落の底へ落ちた

妻は憎しみに駆られ
妹はガブリエルの子を引き取り


何十年もの間
家族という名のただの繋がりは
確かにあったのだが、ないも同前だった


ガブリエルは夢を求めていた
ガブリエルは夢しか見なかった
数々の人を不幸にし
絶望的な不幸の中にいた


ガブリエルにはたった一人の友人がいた
それがフォルダル

いい人だったフォルダルは
しかし
誰にも求めはられなかった

ガブリエルにも良いように言いくるめられた




こんな四人の話だった
最高の四人の演技だった
これは演技だろうかと思うほどだった

大空さんの毒のある声と冷ややかな笑い声
「もうあなたは死んでるじゃない。」というセリフはぞくっとした

十失さんは優しくかわいい声なのに
怒り激しくなると、女性の悲しみを強く感じさせた

米倉さんは本当にあの年齢なのかと思うほど若々しく
細くなった背中を優しく演じていた

そして
主演のガブリエル=仲代さんは
すごかった、格別だった

独特の節回し、どんなにわめいても伝わる言葉
ガブリエルという、
頂点を目指したが地獄に落ち込み、
誰にも忘れられ、見捨てられた男の人生を
たった2-3時間の間に力強く表現してくれた


すごかった
本当にすごかった


演技ってすごいんだなと今更想う


仲代さんは、この作品をグランドフィナーレにするつもりだと
語っていた

仲代さんの決意というか
作品に向ける情熱は
舞台の上からひしひしと伝わった

仲代さんは文もうまかった

『ジョン・ガブリエルと呼ばれた男』


もし話ができるのなら
聞きたいことがたくさんある

私なんかが話せる人じゃないが
本当に素晴らしい役者さんで
日本を代表する方で
本当にかっこよかった




舞台の感想はと言われると
ただ圧倒されましたとしか答えられない

あんなにすごいものは見たことがなかった
息をのまれ
空気に吸い込まれ
…こんなにも伝わる舞台は


最後のシーン

ガブリエルの人生の終わりを告げるシーン
死ぬのかと驚いた

鉄の手が心臓をつかみ
ガブリエルは動かなくなった

ぼうしがぽとりと落ちた
とすん、と音がした
それが思えば命の終わる音だった


そして
見送った姉妹は
そっと手を繋いだ

影になり
やっと仲直りをした
軽い仲直りではなく
深く暗いものも立ちこめている気がした




仲代さんを二回、(昔福岡で一度見た。しかも前から5番目という幸運な席で)
加藤剛さんを一回、舞台で見た

どちらも本当に名誉あることだと想う

名俳優と呼ばれているだけのことはある
本当にお二人の演技を見れたことを、心から誇りに想っている


一生の糧になるだろう舞台に
ここ数年、出会い続けている


見るたびに
役者への憧れを抱く
そしてすぐに諦める


自分のすることはそこではないと
心のどこかでわかっているからである

でも舞台をみるということは
一つの人生を知ることで

確実に引き出しは増えていく、
だから、私は舞台が好きだ

名俳優さんの演技を見れたこと
心から嬉しく想っている。



ジョン・ガブリエルと呼ばれた男




憎しみ


昨日の夜はずっと考えてしまった
離れていかなくなった



たぶん
それは舞台のせいでもあるが
人生を今自分が生きているからなのだろうとも想う


そう、
今私は人生の途中
始まったばかり


愛も
夢も
憎しみも



これからどんどん知っていくんだろう





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プロフィール

麻友(20)

Author:麻友(20)
大学も丸2年過ぎて、
あっという間の時間を感じています。

あたしはとても恵まれていて、
本当に恵まれていて、
大事な人が増えていくばかりです。


大事にしたい人が増えるから、
やっぱり社会もよくしたくって、
前に前に進もうと思えています。

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